ハーブと暮らしnote
五季と暮らしの歳時記 −9月−
Date:2026.9.8
Category:季節のハーブ養生法
Writer:久保田

日本には、季節の移ろいを暮らしの中で感じ
自然に寄り添いながら日々を整える知恵が受け継がれてきました。
「五季と暮らしの歳時記」では、春・夏・秋・冬、そして土用という五季の視点から
その時季ならではの植物、香り、暮らしの楽しみ方をご紹介します。
慌ただしい日々の中で、季節を感じるひとときとなれば幸いです。
9月23日から二十四節気は「秋分」を迎えます。
秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
これから少しずつ夜が長くなっていく陰の季節へと入っていきます。
暑さ寒さも彼岸までと言われますが
秋彼岸には赤い彼岸花が咲き、暑さもようやく落ち着いて来るころです。
週に一度、自転車でヨガのクラスへ行く時に
大きな公園のサイクリングコースを通るのですが
秋の彼岸が近づくと突如、そこに彼岸花が咲き出します。
大きな木々に囲まれ、木漏れ日しか入らないようなサイクリングコースが
この時ばかりは赤々と燃えるような景色へと変わるのです。
彼岸花の別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」は「天界に咲く花」という意味があるそう。
そこを通る時は、まるで彼岸に誘われるているかのような気分になりますが
なるほど、だからそういう気持ちになるのかもしれませんね。
植物は誰に教えられるでもなく、ちゃんとその時季が来ると芽を出し花を咲かせるもの。
気温や湿度などの条件が揃った時に咲き出すとはいえ、やはり自然の力を感じます。
秋にも七草があり、春と違ってその美しさや秋らしさを愛でるものです。
「萩、尾花(すすき)、葛、なでしこ、女郎花(おみなえし)、藤袴、桔梗(ききょう)」
秋の深まりと共に順番に咲いていく花々を探しに、植物園を訪れてみるのもいいかもしれません。
萩に、ちなんだ「おはぎ」を食べて、小さい秋を探しに出かけましょう。
月が綺麗な季節になりましたね。
普段はあまり月の満ち欠けを気にしていない方でも
この時季になると夜空を見上げることが増えるのではないでしょうか。
旧暦の八月十五日は十五夜です(新暦2026では9月25日)
太陰太陽暦(旧暦)では、新月を一日として三日は三日月、十五日は十五夜の月と
日付が月の満ち欠けで決められていました。
それぞれの月には名前が付けられ
八日月は上弦の月、二十三夜は下弦の月など。
これらは弓張月(ゆみはりづき)とも言われます。
中秋の名月(十五夜)は中国から来たもので、中秋節には月餅をお供えするそう。
日本発祥のお月見というのは旧暦九月十三日の十三夜です(新暦10月23日)
ひと月遅れの十三夜は満月ではありませんが、十五夜と並んで名月と言われる月。
少し欠けているお月さまに風情を感じる日本人の感性はいいものだなあと思います。
収穫祭でもあるお月見にはススキを飾り、月に見立てた月見団子をお供えします。
他にも十五夜には里芋、十三夜には栗や豆などの初物や丸いものをお供えします。
十五夜のお月見だけで、十三夜の月を愛でないと「片見月」といって
縁起が悪いそうなのでどうかお忘れなきように。
秋の夜長、ゆったりとティータイムを過ごしてくださいね。
おすすめブレンドティー 【穏やか】
9月に入ってからも厳しい残暑が続き、夏の疲れがピークになる頃です。
私は年々エアコンが苦手になってしまい、ひとりで家にいる時などは
北向きの風の通る部屋で過ごすことも少なくありません。
それで、つい冷たい飲み物を摂っていたところ
胃腸が冷えてしまったのか、このところ食欲が落ちてきました。
秋バテにならないよう、そろそろ温かい飲み物にシフトしようと思います。
秋の乾燥から便秘になりやすい時季なので
腸内環境を整える味噌、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品を摂りましょう。
ぬか漬けは、冷蔵庫に入れて作れば失敗知らず。
季節の野菜を入れるだけで簡単に腸活できますよ。
梨、柿、ぶどうなど秋の果物は、肺を潤すものが多いのでおすすめです。
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【オンライン講座】陰陽五行とフィトテラピー講座
寒くなる前にしっかりと夏の疲れを癒やし
無理をせず、十分に睡眠を取って
冬を元気に過ごせるよう、心とからだと日々の暮らしを整えましょう。
秋の気配が訪れる秋分のころにおすすめのハーブと香りをご紹介します。
【レモンバーム】
別名メリッサとも呼ばれ、イライラや不安、緊張を鎮めます。
また、胃腸の調子を整えたり、心身を穏やかに調整してくれます。
【ユーカリ グロブルス<精油>】
爽快感のある香りで呼吸器系の様々な症状に効果があります。
風邪の予防に、また喉がいがらっぽい時は蒸気吸入がおすすめ。
※お子さまへの使用や長時間の使用にはご注意ください。
夏の名残を惜しみつつ、訪れる秋をまちわびながら日々大切に過ごしましょう。







