ハーブと暮らしnote
五季と暮らしの歳時記 −10月−
Date:2026.10.6
Category:季節のハーブ養生法
Writer:久保田

日本には、季節の移ろいを暮らしの中で感じ
自然に寄り添いながら日々を整える知恵が受け継がれてきました。
「五季と暮らしの歳時記」では、春・夏・秋・冬、そして土用という五季の視点から
その時季ならではの植物、香り、暮らしの楽しみ方をご紹介します。
慌ただしい日々の中で、季節を感じるひとときとなれば幸いです。
旧暦九月九日は五節供を締めくくる「重陽の節供」です。
(新暦では10月19日)
中国から伝わった五節供とは季節の節目のこと。
ひな祭りや七夕など、3月3日や7月7日のように
縁起の良い奇数(陽)の重なる日はめでたい反面、陰に転じやすいとされ
邪気を祓う行事が行われていました。
中でも一番大きな数である9が重なる9月9日は
重陽(ちょうよう)と呼ばれ、不老長寿や繁栄を願うようになりました。
重陽の節供は「菊の節供」とも呼ばれていて
長寿をもたらすといわれる菊は、その強い香りで邪気を祓うとされています。
菊が美しく咲く時季に、菊の花を愛でる重陽の節供をお祝いしませんか。
お酒に菊花を浮かべたり、菊花茶を飲んだり。
栗ごはんや食用菊のお浸しなどを食卓に並べれば気分も上がります。
頑張って皮をむいた(涙)栗ごはんは美味しさも格別ですよ。
庭先で見かける秋明菊は楚々として可愛らしく。
近年フラワーショップでよく見るピンポンマムもまん丸でキュートな菊。
また、菊花展に並ぶ見事な和菊も美しいものです。
二十四節気の寒露、七十二候の次項である菊花開(きくのはなひらく)
菊の花が美しい季節を是非さまざまな形で楽しんでみてくださいね。
二十四節気は10月8日から寒露を迎えます。
「草木に冷たい露が降りるころ」
朝晩の気温が下がってきて、もう一枚布団が欲しくなる肌寒さです。
そして20日には秋土用に入ります。
立冬の前日までの18日間は秋の土用。
土用とは中国の陰陽五行説に基づいていますが
日本人の生活文化から生まれた日本独自の雑説のひとつです。
日本の気候風土に合わせた季節の節目、
農作業の目安とされ、今も私たちの暮らしに定着しています。
土用は「土旺用事(どおうようじ)」を略した言葉で
土が旺(さかん)になり、用事(働き)をするという意味があります。
土いじりなどはしない方が良い期間です。
夏の土用の丑の日には「う」のつく食べ物や黒いものを食べますが
秋の土用は辰の日に「た」のつく食べ物、青いものが良いそう。
土用の辰の日には、夏の疲れを癒すものとして
秋が旬の秋刀魚(青魚)、玉ねぎ、大根などを食べましょう。
秋土用は季節の変わり目、これからやってくる冬を健やかに過ごすための
心とからだを整える準備期間です。
あまり無理をせず、ゆったりと過ごしてくださいね。
香りを楽しみながらリラックスできるハーブティーを一杯どうぞ。
陰陽五行ハーブティー【土調茶】
東京では秋雨が収まり、ようやくお日さまが出てきましたね。
このところの寒暖差で心身ともに少しお疲れ気味。
雨続きだったので、まだ衣替えが終わっていない方も多いのでは。
「土用の虫干し」もしたいところ。
あまり着ていない着物や下駄箱の靴たちを出して風を通したり
家の中のものを見直すいい機会です。
秋のメランコリックな気分に引きずられないよう
お日さまを味方につけて、日々の楽しみを見つけましょう。
秋土用のころには朝晩の気温もぐっと冷え込み、風邪を引きやすくなります。
乾燥から喉や肌を守り、冬の寒さに備えて胃腸の調子をととのえましょう。
古くから女性が好むものとしてあげられる「いもくりなんきん」
さつまいも・栗・かぼちゃが美味しい季節です。
食物繊維やビタミンも豊富で便秘対策にもいいですね。
土用は脾胃を養う時季なので
冷たいものや甘いものを控え、食べ過ぎにも注意してください。
陰陽五行と植物療法についての詳しい説明、講座はこちら
【オンライン講座】陰陽五行とフィトテラピー講座
秋から冬への季節の変わり目である秋土用のころに
おすすめのハーブと香りをご紹介します。
【タイム】
ハーブの中でも特に優れた抗菌作用を持ち、痰を取り除いたり咳をよく鎮めてくれます。
ハーブティーを飲んだり、うがいに用いることで風邪などの予防に役立ちます。
【マウスウォッシュブレンド】
ご自宅で簡単にマウスウォッシュが作れるブレンド。
ナチュラルケアにおすすめです。
【マージョラム・スイート<精油>】
甘くスパイシーな香りで、心身のこわばりを温めて緩和する効果があります。
喉の調子が悪いときには、蒸気吸入が効果的。







